真珠養殖の歴史や現在の状況について紹介していきます。
三重県の英虞(アゴ)湾や愛媛県の宇和海域に多く生息していたあこや貝から採取されたのですが、これらは外国のものに比べてその形状は甚だしく小粒でした。
これらの真珠を天然でなく、人の手により生きた貝を使って造ることを研究し、1907年に養殖真珠に成功しました。
この養殖真珠は我が国ではあこや貝に独特の手術を施し、数年間海中で育成して生産するのですが、同様の技術により日本人の技術者によりオーストラリアの木曜島周辺やミャンマー、フィリピン等においても白蝶貝による大粒の養殖真珠生産が行われ高く評価されております。
日本の主な真珠養殖場の分布と生産量は、愛媛県(宇和海)、三重県(英虞湾)、長崎県(対馬)、熊本県(天草)の4県はアコヤガイを母貝として、全生産量の90パーセントを占めています。
また、沖縄県石垣島・西表島はクロチョウガイ、鹿児島県奄美大島はマベ、長崎県小値賀島ではアワビを母貝として、真珠養殖を行っています。
琵琶湖、霞ヶ浦ではイケチョウガイを母貝として、淡水真珠の養殖を行っています。
真珠養殖漁場の条件は、海水温が13度以上ある湾内で、水深の変化に富み、波の穏やかな漁場、潮とおしが良く、植物プランクトンが豊富にある養成漁場があることです。
また冬期に海水温が10度を下らない避寒漁場があること、赤潮、台風に備えて避難漁場があることなどの条件が必要です。